個人事業を開業するときに気になるのが、「固定電話や専用番号を準備した方が良いのか」ということです。現在の日本では、携帯電話だけで過ごしている方も多くいらっしゃいます。

自宅の電話番号を持っていないという家庭も珍しくはありません。そのため、固定電話や専用番号を気にせずに事業を始める方もいることでしょう。しかし、個人事業を開業するときにはあった方が良いのです。その理由として、3つのことがあげられます。

1つ目の理由は、取引先からの信頼です。固定電話や専用番号を持たない事業主は、どうしてもそこに経費をかけられないくらい切迫しているような印象を与えてしまいます。そのため、どんなに良い仕事をしていたとしても、「仕事の質が悪そう」に見えてしまうというデメリットがあるのです。

ところが、固定電話や専用番号を持つだけで、信頼感が生まれます。したがって、開業の時から番号を持っていた方が、好調なスタートが切れるのです。

2つ目の理由は、新規顧客を獲得しやすいことです。自分がお客様の立場になったとき、電話番号の欄に携帯電話の番号しか書いていない個人事業と、固定電話や専用番号の記載のある個人事業だったとしたら、どちらを選ぶでしょうか。答えは後者なのではないでしょうか。

携帯電話は、誰もが持てる電話番号ですし、電話番号の変更も簡単です。そのため、同じ内容の仕事をしている個人事業があった場合に、どうしても電話番号のしっかりした事業所を選ぶのが顧客の動向なのです。

3つ目の理由は、事業規模について相手が持つ印象です。携帯電話の記載しかないと、どうしても事業規模が小さいという印象を与えてしまいます。それの何がデメリットなのかというと、事業の内容によって様々な交渉をしていく際に不利になってしまう場合があるからです。

そうなると、せっかく開業をしても利益率の低い仕事しか回ってこない、大きな取引ができないという状況にもなりかねません。事業規模がまだ小さくても、固定電話や専用番号があるだけで、固定電話はない場合に比べて対等な事業取引ができやすくなります。

固定電話や専用番号は、電話代行のサービスを利用すれば簡単に手に入れることが可能です。月々の料金が1万円以下から設定している電話代行の業者も多くありますので、個人で固定電話や専用番号を準備するよりも安く設定できることもあります。

しかも、電話代行サービスを利用すれば、プロのオペレーターが電話対応しますので、新規顧客獲得などにもつながりやすくなります。電話対応に時間を割けない状況であっても、電話がいつでもつながる状態になることでお客様や取引先の信頼を獲得しやすくなり、様々なビジネスチャンスが生まれる可能性も高まります。